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長春のタクシー運転手との会話 [中国東北・雑記]

つい先ほど乗ったタクシーでの会話。

運転手:「お客さんは土地の人ではないですよね。どこからいらっしゃいました?」

私:「外国人です。日本からきました。」

運:「ほう、そうですか!日本語なら少し勉強したことがありますよ。『コンバンハ』(日本語で)。」

私:「お上手ですね。どこで勉強なさいました?」

運:「自分で少し勉強しました。まだまだ下手ですが。」

私:「発音がとてもいいですね。なぜ日本語を?」

運:「特に理由はないですが。たまに日本のお客さんを乗せることもありますよ。」

私:「そうですか。」

運:「長春にきてどのくらいになりますか?」

私:「二年半ほどになります。」

運:「中国の印象はいかがですか?」

私:「人がとても親切ですね。もちろん中国も日本もそれぞれ長所と短所があります。二年半住んで、いろいろ見えてきます。」

運:「最近、中日関係があまりよくないですね。」

私:「確かに。お互いが長短を補い合えればよいのですが。」

運:「お仕事で長春にいらしているのですか?」

私:「はい。○○大学に勤務しています。」

運:「何を教えていますか?」

私:「東アジア、特に日本の近代史です。」

運:「そうですか!中国と日本とでは歴史観が違うでしょう。問題になりませんか?」

私:「確かに国家の歴史観には違いがありますね。しかし私は国家の歴史観を教えているのではなく、自分自身の歴史観を語っています。学生ともよく議論しますが、何の問題もありません。もちろん、私の歴史観は、安倍政権の極右的な歴史観とは全く違います。」

運:「ほう、そうですか。安倍政権は日本ではどうですか?」

私:「支持率は前より下がってきています。特に安倍政権の極右的歴史観については、支持する人は決して多くありません。」

運:「でも聞くところでは、日本の若者は日本がかつて中国で何をしたか、知らない人が増えているそうですね。歴史教科書も改竄されたと聞きますが。」

私:「確かに若者は近代史を知らない人が増えています。特に日本の中国侵略の歴史を知らない子が多いですね。それは私たち日本の大人の責任です。特に私は歴史研究者として、日本と中国との友好を深めるためにも、歴史の事実を伝えてゆかねばならないと思っています。」

運:「(うなずきながら)着きましたよ。『サヨウナラ』(日本語で)。」

私:「ありがとうございました。」

タクシー.JPG
(長春のタクシー。車体はほとんどがフォルクスワーゲン。初乗り6元(約100円))。

なお私は長春のタクシーで、運転手に聞かれて自分は日本人だと言ったことが数えきれないほどありますが、そのことで運転手や他の乗客(長春のタクシーは相乗りが多い)から何か不愉快な態度を取られたことは、一度もありません。

長春だより

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